はじめまして、高橋佳乃です。
「食を支える人」を支える。
が、私たち北九州廃油回収センター(社名、ギフティッド)の大きな目的です。
個人的な話ですが、少しその理由を聞いてください。
私の父と母は二日市で中華料理店を41年営んでいました。今年2024年2月、様々な理由でお店を閉店しました。原因は、もちろん色々あります。コロナからのインフレ、人手不足、今年73歳になる父の病気などなど。
この数年は本当に苦しんでいました。ここ最近のインフレで原材料の価格が上がっているために、高い時給は出せない。そのジレンマの中でも、この2~3年、懸命に営業を続けていました。
しかしこの春にパートさんが3人退職することになりました。新しいパートさんを募集するけど、母によると今はホントに人が来ないそうです。また、父の体調も悪く、去年から数回、入退院を繰り返していました。
今年の1月のことです。「よっちゃん。もうイイかな、と思うようになった。」と父からLINEで連絡がありました。
父は昔から「厨房で倒れるまで(仕事を)やりたい。」という人でした。
今年の5月父の日に、閉店して初めてお店(裏が実家です)に遊びに行きました。冷蔵庫やガス台など様々な厨房機器が全部なくなっていました。私も思わず涙が出ました。
一方、私は昔、廃油屋さんで営業と事務をやっていました。2023年の12月にその会社の前の社長さんから連絡があって「廃油屋、やってくれんか?」というのです。何か今、任せている社長さんが辞めるというので、「お客さんにも迷惑がかかるし、やってくれんか?」という話でした。
お正月に帰ってきた、今年22歳になる息子に「社長、やってみる?」というと意外にも「やってみたい!」と乗り気ではありませんか。「廃油屋さんて、汚くて結構大変な仕事だよ。」と、何度も念押ししましたがそれでも「やる!」ということだったので、今年の3月半ばから「北九州廃油回収センター」を始めました。ですから社長は一応、私の息子です。
「父がお店をやめる」と言っている時期に「新しい会社の話が来た」これも運命かなあと思い、廃油屋さんの仕事を引き継ぐことにしました。
縁の下の力持ち、という言葉がありますが、「廃油屋」と言えば「縁の下」ちゅうの「縁の下」。
父や母のような、「飲食業で働く人=食を支える人」を支えたい、と思います。
ですから弊社の目的は
「食を支える人」を支える、です。
今、息子は「回収+営業」。私は「営業+子育て」で忙しい毎日を送っています。
よろしくお願いします。
髙橋佳乃